Robert Ryman | ロバート ライマン
1930年アメリカ、テネシー州ナッシュビルに生まれる。最初ミュージシャンを目指し、ニューヨークに行く。ニューヨーク近代美術館の警備の仕事につき、毎日一流の画家たちの一級品の作品を見て回り、感銘を受ける。60年代より白の絵の具のみを使う作品を描き始める。ライマンが追求するのは、絵の具の種類であり、支持体に何を使うかであり、大きさであり、筆跡であり、照明であり、壁である。要するに如何に作品が見えるかであり、実験である。
Milan 1969年
acrylic on mylar 38 x 38 cm
支持体を壁にテープで張り付け、アクリルで描き、テープを剥がしたもの。Mylarとはポリエステルフィルムの事。
ここでは材料と絵を描く過程の追求を試みている。
Bent line drawing 1970年
blue felt-tip pen on fabric mounted on board 38 x 38 cm
布を広げて正方形のドローイングを描き、板に貼付けたもの。張力の違いにより自然に曲線となった。直線=曲線という図式が示された。この作品はオークションで見つけた。
Four etchings 1972年
etching ed. 10/30
4枚で構成されたエッチング。1枚づつ部分が描かれ、4枚目に3枚の版画が集積されて完成している。版画の作成過程を現しているか?
6 aqatints 1971年
アクアティント ed 41/50 56 x 56 cm
6枚で構成されている。版画もあくまでも白。紙の地の部分と白の色が付けられた部分が色んな割合で配合されている。白一色でアートがどのように作られていくか、版画でも良く現されている。
7 aquatints 1971年
アクアティント ed. 40/50
7枚で構成されている筈だが、1枚しか無く、意図が不明。どこで買ったかも忘れてしまった。